「ちゃんとマネジメントが出来るエンジニアって少ないよね」
これは日本人の共通見解だと思います。ホントに少ないんです。
「日本から新しいイノベーションが出てこないよね」ともよく言われます。
これも「マネジメントできるエンジニア不足問題」から来てます。
どういうことか?
いわゆるGAFAやSony、Hondaとか、大きな技術イノベーションを起こした会社って、
エンジニアが経営=マネジメントをしたパターンが大半なんです。
マネジメントって「チームで成功させる」っていう意味です。一人で出来ることに限界がある以上、
マネジメントできるエンジニア=成功できるエンジニア
っていうことなんです。
そこで今日は、なぜマネジメントできるエンジニアが少ないのか?
そしてその問題をどのように解決できるのか説明します。
最初に言っておきたいのは、全員がマネジメントできるようになる必要は全くありません。一匹狼やプレイヤーとして幸せになることはいくらでもできます。無理しないように。
でも、一流になるようなプレイヤーって実はマネジメントもできるんです。
マネジメント力も持ちつつプレイヤーに徹している人が一流プレイヤーには多いです。
とくに20代の成長期は、ぜひマネジメント力を身につけておきましょう。
身につけたあとでプレイヤーを演じてもいいんです。
マネジメント経験も無いのに「プレイヤーが好き」と言い切る人は人生の可能性を狭めています。
さてさて、それではまず、
「エンジニアはなぜマネジメントが苦手なのか?」
の理由を解明しましょう。
圧倒的な理由第1位は、
「心優しくて人に指示ができない。責任とか怖い。だから人の上に立ちたくない」
だからです。あなたもそうですよね?
(ちなみに理由第2位は「人の気持ちが分からない」です。これはまた別の機会に・・)
でも、安心してください。僕も昔そうでした。エンジニアは最初みんなそうなんです。
エンジニアって人見知りだし、神経質だし、臆病だし、内向的なんです。
言い換えるなら、内向的な人がエンジニアに向いてるんです。
で、問題はココからです。
内向的な人はマネジメントには向いていませんよね?
目的達成のためにはいろんな人に働きかける必要がありますから。
それでは、その逆の「外向的な人」はマネジメントに向いてるのか?
それがそうでもないんです。
感度が鈍い人、繊細さが無い人は、良いマネージャにはなれません。
いろんな人に働きかけられたとしても、その内容がイケてないからです。
ちょっと混乱してきましたか?
よし、「ウサギ」と「カメ」で例えましょう。
ウサギは耳とか目とか繊細です。高感度センサーがついてていろんなことに気付きます。
ちょっとしたそよ風にもビクンビクン反応し逃げ出します。
カメはだいぶ鈍感です。見えている世界は狭くいろんなことに気付きません。
滅多なことでは動揺しないけど、ピンチに気づかず敵にひっくり返されます。
これ、どっちがマネジメントに向いてると思いますか?
・・まあ、どっちも向いてないか(笑)
質問を変えましょう。どっちが良いマネージャーになる可能性が高いでしょう?
ウサギだと思いませんか?
高感度センサーを持ったウサギが、動じない精神力を手に入れた時、つよつよマネージャーになるんです。
内向的な人が外向的を身につけたほうがつよつよになるという研究結果は、メンタリストdaigoさんも説明しているので、詳しく知りたい人はこちらをチェック
内向的人間はすばらしい 脳科学で明かされた「リア充ざまぁ」な事実
エンジニア出身でマネージャとして活躍している人は、もともとは内向的なのに、ガンバって精神を鍛えた人だということを説明しました。
では、精神を鍛えるにはどうすればいいでしょう?
それも簡単です。慣れるだけです。
面接を思い出してください。
まあ人生最初の面接から1〜100回目の面接ぐらいまでは緊張しますかね。
でも、101回の面接はどうですか?もう結構なれてませんか?
なんのことはない、「習う」は「慣れる」ってことなんです。
マネジメントも同じことです。向いてないと思い込んで諦めて挑戦していないだけなんです。
・・それと皆さん、「優しいから向いてない」っていうゴマカシもやめましょう。
本当は優しいっていうのも違いますよね?本当は怖いだけなんです。
うまく出来ないマネージャのテンプレは、「頼りない父さん」パターンです。
子供が悪いことをしても叱れない。ちょっと良いことがあると過剰に褒める。何か失敗しても、環境が悪い、教育が悪い、国家が悪い、父さんが悪いといって本人に責任を軽くする。
これって優しいお父さんでしょうか?違いますよね?どっちかというと頼りないですよね?
厳しくても結果的に子供を成長させるお父さんが本当に良いお父さんですよね?
本当は嫌われるのが怖いだけなんです。心のセンサーが敏感すぎて少し悪口言われただけでも大打撃なんです。
優しいっていう言い訳はもう禁止にしましょう。言うべきことを言える人になりましょう。
「エンジニアには2種類しかいない。逃げる人か、挑む人か。挑む人だけがマネジメント力を持つ」
エンジニアの皆さん、「嫌われる勇気」を持ちましょう。
これまでも我々エンジニアの勇気がイノベーションを生み、社会を進歩させてきたんです。
ムッキムキのマッチョウサギに育ち、つよつよエンジニアとしてチームを勝利に導きましょう。
表面だけ優しい上司はただの臆病者です。
勝てる上司、厳しくても育てる上司が本当に優しい上司です。
ここまで読んで、少しずつマネジメントに興味が湧いてきたエンジニアもいるかと思います。
そういう人の背中を押す動画を収録しましたので、見てみてくださいね。
「マネジメントが苦手」と思いこんでるエンジニアに言いたいこと
ではでは!